「寝ない」「夜中に起きる」現役保育士てぃ先生が伝授する育児アイディア

フォロワー80万人超えのカリスマ保育士てぃ先生の“目からうろこ”の育児アイディア【まとめ記事】

保育士:てぃ先生

てぃ先生の目からうろこの育児アイディア

YouTubeチャンネル登録者数80万人超えのカリスマ保育士てぃ先生が、育児の悩みを一発解決!

テレビ出演でも話題のてぃ先生は、なんと現役の保育士。その超具体的な育児法はかつてない斬新なアイディアにあふれていて、世のママパパに圧倒的に支持されています!!

まさに「保育のプロ」として日々子どもに接しているてぃ先生ならではの、的確で「すぐ効く」目からうろこの育児アイディアを紹介する連載です! 今回は、これまでのお悩みの中から、子どもの睡眠に関する相談へのアイディア、解決策をまとめてご紹介します。
てぃ先生
保育士として勤務のかたわら、その専門性をいかしTwitter、YouTubeなどで、子育ての楽しさや子どもとの向き合い方などを発信、大反響を呼ぶ。著書に「カリスマ保育士てぃ先生の子育てで困ったら、これやってみ!」(ダイヤモンド社)、「ほお…、ここがちきゅうのほいくえんか。」(ベストセラーズ)など多数。
子どもの睡眠に関するお悩み
・『全然寝てくれない娘』(1歳10ヵ月女児)
・『夜中に起きて遊びだす』(2歳1ヵ月男児)
・『夜の2時に寝て、昼の12時に起きる』(1歳9ヵ月女児)
・『5歳と3歳の兄弟。寝かしつけに1時間以上かかる』(3歳1ヵ月男児)
・『めちゃめちゃ早起き。もっと寝てほしい』(2歳5ヵ月女児)
ゆっくりたくさん寝られたらいいのにね

寝ない! そんなときは「寝る準備のお手伝いをさせる」

『全然寝てくれない娘』(1歳10ヵ月女児)
子どもは自分自身で「寝よう」と思わないと寝てくれないんです! 親御さんが布団などすべて準備して「はい寝るよー」でパチッと電気を消してしまうと、子どもは「寝かされている」という意識になってしまいます。

まずは子どもに「寝る意識をもってもらう」ことが大事。ベッドメイキングのお手伝いをしてもらうとか、電気を消してもらうとか、寝ることに対するアクションをお子さんにもいっしょにやってもらうようにすると、「寝る」という意識が生まれやすくなります。
(関連記事:てぃ先生が解決!#1

『夜中に起きて遊びだします』(2歳1ヵ月男児)
これは睡眠の質の問題かもしれません。ひとつはお昼寝。昼寝はあくまでも補助的なもので、睡眠の中心は夜。2歳のお子さんなら昼寝は1~2時間程度を目安に様子を見てください。午後の早めの時間がベターです。2歳になったら午前中のお昼寝はもうなくてもいいと思います。

もうひとつは、寝る環境が整っていない可能性も考えられます。部屋の暗さはどうでしょうか? もし、外から光が入ってくるようであれば遮光カーテンなどを使ってみてください​。室内の温度も関係しますね。季節ごとにコントロールしてみるといいと思います。
(関連記事:てぃ先生が解決!#13
寝顔はかわいいけど寝るまでが大変

子どもの生活リズムを作るのは、大人。

『夜の2時に寝て、昼の12時に起きる』(1歳9ヵ月女児)
夜更かしは子どもにとって決していいことではありませんが、お子さんは時間こそズレているけれどちゃんと眠っているようですので、その点での心配はいらないと思います。

もし、お子さんに早寝早起きしてほしいと思うのならば、親御さんの生活リズムを変えることが不可欠。夜9時に寝てほしいなら、家族全員9時にふとんに入って寝るのがベストです。大人は寝たふりでもいいので、とりあえず電気を消してふとんに入る。

子どもは自分自身で生活リズムを整えることはできません
。大人の生活リズムが変化すれば、子どもの生活リズムも変化してきます。(関連記事:てぃ先生が解決!#34

『5歳と3歳の兄弟。寝かしつけに1時間以上かかります』(3歳1ヵ月男児)
体を使うとよく寝る子と、頭を使うとよく寝る子とがいるように思います。頭を使うとぐっすり寝てくれるというお子さんは、パズルや迷路など取り入れてみるといいかもしれません。寝る直前だと頭が興奮してしまうかもしれないので、夕方などの時間にするといいですね。

体を使うとよく寝る子の場合はもちろん、いっぱい遊ぶのがいいのですが、あまりいっぱい遊んでしまうと疲れすぎて逆に興奮状態になり、寝付きにくくなってしまうこともあるようです。大人も忙しすぎると熟睡できなくなるということがありますね?

1時間以上も寝かしつけにかかるというのは、すでに寝かしつけではなく遊びの時間になってしまっています。どんな日にお子さんたちがスムーズに寝てくれたか、様子を観察してみてください。その上で、それぞれのお子さんに合う方法をいろいろ試してみてください。
(関連記事:てぃ先生が解決!#21
早すぎる起床はつらい
『めちゃめちゃ早起き。もっと寝てほしい』(2歳5ヵ月女児)
夜が明けて窓の外が明るくなってくることに反応しているのかもしれません。お部屋のカーテンを遮光カーテンにすることで起きにくい環境を作ることができます。集合住宅などで寝室が共有スペースに近いと、早朝にほかの人が出入りする音で目が覚める、ということもあるでしょう。

寝るお部屋を変えて寝てみたら、起きなくなるかもしれません。早起きしにくい環境を作ることを、親御さんが試してみるといいと思います。

環境を整えても変わらなければ、お子さんの寝る時間やお昼寝を見直してみてもいいかもしれません。寝る時間を30分、1時間遅くしてみる。お昼寝が夜の睡眠に影響するようならば短くしたり、なくしたりしてもいいと思います。ほかにも、観葉植物などをおいてシンプルな寝室にしたり、室内温度を適温に調整したり、寝る環境を落ち着きやすい空間にしてみると睡眠が深くなるかもしれません。
(関連記事:てぃ先生が解決!#52
撮影/嶋田礼奈 取材/久世恵美  写真提供:Ushico / PIXTA(ピクスタ)
てぃせんせい

てぃ先生

関東の保育園に勤める男性保育士。 保育士として勤務するかたわら、その専門性を活かし、子育ての楽しさや子どもへの向き合い方などをメディ...

げんきへんしゅうぶ

げんき編集部

幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「いないいないばあっ!」と、幼児向けの絵本を刊行している講談社げんき編集部のサイトで...